検挙者に占める再犯者の割合は、平成18年をピークとして漸減状態にありますが、初犯者の人員も平成16年をピークに減少し続けている為、再犯者率は一貫して上昇し続けています。
保護観察対象者の再犯率は、有職者は7.8%であるのに対し、無職者は26.3%であり、その差は約3倍になっています。
平成27年中の刑務所からの満期釈放者は9,953人、仮釈放者は13,570人です。
満期釈放者については統計はありませんが、仮釈放者のうち、9,784人(72.1%)が無職です。
刑務所出所者の再犯を防ぎ、安全な社会を作る為には、就労支援が極めて重要です。
反省はひとりでもできますが、更生はひとりではできません。
社会のなかに帰る場所、仕事、相談する人がいないと折角の更生も決意も揺らいでしまいます。